玄関は「家の顔」ともいわれるほど大切な場所です。毎日出入りする場所だからこそ、いつの間にか砂ぼこりや靴の跡で汚れてしまいがち。ですが、ほんの5分の掃除を習慣にするだけで、玄関は見違えるほどキレイに保つことができます。
この記事では、忙しい方でも無理なくできる“短時間玄関掃除”のコツと、続けやすい習慣化の工夫を丁寧にご紹介します。初めて掃除を習慣化したい方や、なかなか続かない方でも安心して実践できるように、分かりやすくお伝えしていきますね。
なぜ玄関掃除が大切なの?

玄関掃除を習慣にすると、見た目がスッキリするだけでなく、実は健康や衛生面にも良い影響があります。玄関は外からの汚れを持ち込みやすい場所。砂や土だけでなく、花粉やホコリ、時には細かいウイルスなども靴裏に付着しています。
それらが玄関に溜まると、家の中の空気の質にも影響を与えることがあります。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、玄関の清潔さが健康を守る第一歩になるのです。
家の第一印象は「玄関」で決まる
訪れた人が最初に目にするのは玄関。いくらリビングが整っていても、玄関がホコリっぽいと「だらしない印象」を与えてしまうこともあります。逆に、玄関が整っているだけで「きちんとしている」「清潔感がある」と感じてもらえます。
また、自分自身も帰宅したときにキレイな玄関が迎えてくれると、それだけで心がホッとしますよね。毎日のスタートと終わりに清々しい気分でいられるように、玄関を整えておくことはとても大切です。
汚れをためないことで家全体がキレイに保てる理由
玄関にたまった汚れやホコリは、靴や風などを通じて家の中へと入り込みます。つまり、玄関を掃除しておくことは「家全体を守るための予防掃除」でもあります。
実際に、週に1〜2回でも玄関をサッと掃除するようになると、床掃除やリビングのホコリ取りが格段にラクになります。「汚れをためない」習慣が、結果的に家中の掃除を軽くしてくれるのです。
5分でできる玄関掃除の基本ステップ
玄関掃除と聞くと「時間がかかりそう」「道具が大変そう」と思う方も多いですが、実はほんの5分あれば十分です。毎日少しずつ取り入れるだけで、常にキレイな状態をキープできます。ここでは、初心者でも無理なく続けられる基本ステップを紹介します。
① 靴を全部出してリセット
まずは、玄関に出ている靴をすべて外に出しましょう。靴があるままだと、掃除しにくく汚れも見落としがちです。
このとき、出した靴の裏を軽く拭くのがおすすめ。靴裏の汚れは意外と多く、再び玄関を汚す原因になります。
「履かない靴が出しっぱなし」になっていないかも一緒にチェック。季節外の靴は下駄箱へ戻し、必要な靴だけを並べると見た目もスッキリします。
② ほうき・掃除機でホコリを取る
靴を出したら、玄関の床(たたき)にたまったホコリや砂を掃き出します。
細かい砂や髪の毛は、ほうきや掃除機を使うと簡単に取れます。特に隅や段差部分、靴箱の下などは汚れがたまりやすい場所。
週に一度、掃除機のノズルを使って奥まで吸い取ると衛生的です。
日常的には小さなほうきを玄関に置いておくと、気づいたときにすぐ掃除できて便利ですよ。
③ ドアや取っ手も忘れずに
玄関ドアや取っ手は、外気や手垢で思った以上に汚れています。
乾いた布やウェットシートで軽く拭くだけでも、ツヤが戻り印象が変わります。
雨の日や花粉の時期は、外からの汚れが付きやすいので、週1回は拭き掃除をしておくと◎。
ドアの下部や郵便受けのまわりなど、手が届きにくい部分も忘れずにチェックしましょう。
④ 水拭きで仕上げるとより清潔に
掃き掃除のあと、時間に余裕があるときは水拭き仕上げを。
濡らした雑巾をしっかり絞って、たたきを拭くだけで汚れが取れます。
玄関タイルは滑りやすい材質もあるので、拭いたあとはしっかり乾拭きを。
この一手間で、見た目も明るく、靴底の汚れもつきにくくなります。
玄関掃除を続けやすくする工夫
「掃除を始めても、続かない…」という方も多いですよね。
実は、掃除を続けるコツは“やる気”ではなく“仕組み”にあります。
ここでは、無理なく継続できる工夫をご紹介します。
① 掃除道具を取りやすい位置に
掃除を習慣にするうえで一番大切なのは「すぐ取りかかれること」。
玄関近くに小さなほうきやウェットシートを置いておくと、汚れに気づいたときすぐ掃除できます。
収納スペースが少ない場合は、傘立ての後ろや下駄箱の横など目立たない場所に収納しておくと便利です。
② 曜日や時間を決めて「ルーティン化」
「週1回の金曜朝に掃く」「日曜の夜に拭く」など、自分の生活に合わせてタイミングを決めておきましょう。
決まったリズムを作ることで、掃除を“考えずにできる習慣”に変えられます。
朝の身支度後や夜の歯磨き前など、すでにある習慣に組み合わせるとより続けやすいですよ。
③ 家族で分担して「ながら掃除」
家族みんなで掃除をシェアするのもおすすめです。
たとえば、子どもに「靴をそろえる係」をお願いするなど、簡単な役割を作ることで自然に片付け習慣が育ちます。
掃除を「家族イベント」にすることで、誰か一人が頑張らなくてもキレイを維持できます。
プラスαで印象アップ!
掃除が終わったあとの玄関を、もう一段階アップさせるコツもあります。
それが「香り」や「見た目の工夫」です。ほんの少しの工夫で、毎日の玄関が心地よい空間に変わります。
観葉植物やマットで見た目を整える
玄関に小さなグリーンを置くと、空間が明るく柔らかい印象になります。
光の少ない場所でも育つ観葉植物(ポトス・サンスベリアなど)ならお手入れも簡単。
また、玄関マットは砂や湿気を吸収してくれるだけでなく、デザイン次第で印象を左右するアイテムです。
季節ごとに交換すると、気分もリフレッシュします。
香りアイテムで心地よい空間に
掃除の仕上げに、アロマスプレーや消臭ミストをシュッとひと吹き。
玄関に漂う爽やかな香りが、帰宅時に気分を和ませてくれます。
特に、レモングラスやミントなどの天然由来の香りは清潔感がありおすすめです。
人工香料が苦手な方は、重曹にエッセンシャルオイルを数滴垂らした「手作り消臭剤」も◎。
玄関を整えると気持ちも整う|清潔な空間がもたらす心の効果
玄関をキレイに保つことは、見た目の美しさだけでなく、心のリセットにもつながります。
家に帰ってきて清潔な玄関が迎えてくれると、それだけで気持ちが落ち着き、リラックスできますよね。
実際に、整った空間はストレス軽減や集中力アップに役立つといわれています。
風水的にも玄関を整えると良いとされますが、心理的な観点から見ても“心地よく暮らすための第一歩”といえます。
清潔な玄関は心を整えてくれる
玄関がスッキリしていると、出入りのたびに前向きな気分になれます。
朝のスタート時に整った玄関を通ることで、「今日も気持ちよく頑張ろう」と自然に背中を押してもらえるような感覚に。
日々のちょっとした掃除の積み重ねが、心の余裕や暮らしの充実にもつながります。
避けたい玄関のNGポイント
- 履かない靴を出しっぱなしにする
- 壊れた傘や不要な靴を放置する
- マットが汚れているのに替えない
こうした状態は、見た目が乱れるだけでなく、気分的にも落ち着かなくなる原因に。
定期的に不要なものを片付け、「いつでも心地よく迎えてくれる玄関」を意識してみましょう。
まとめ|1日5分の玄関掃除で毎日が気持ちいい!
玄関掃除は、時間も手間もかけずにできる暮らしのリセット習慣です。
たった5分の積み重ねで、家の印象も、あなたの気分も明るく変わります。
「毎日は無理でも週1回」「気づいたときにサッと」でOK。
無理なく続けることで、自然と“いつもキレイ”な玄関が保てます。
今日からあなたも、5分の玄関掃除を始めてみませんか?
清潔で心地よい空間が、毎日のスタートを優しく後押ししてくれます。

