読書感想文を書こうと思っても、「何から書けばいいの?」「あらすじばかりになってしまう」「感想が思いつかない」と悩むことは多いですよね。
読書感想文は、上手な文章を書こうとするよりも、まずは本を読んで自分が何を感じたのかを整理することが大切です。難しい言葉を使わなくても、心に残った場面や登場人物の行動、自分の経験とつながったことを書けば、きちんと伝わる感想文になります。
この記事では、読書感想文の基本の書き方から、学年別の考え方、どんな本にも使いやすいテンプレート、文字数別のまとめ方までわかりやすく紹介します。
例文やテンプレートも紹介しますが、学校に提出する読書感想文は、自分が読んで感じたことや考えたことを入れて、自分の言葉で仕上げることが大切です。文章の流れや考え方の参考として使ってくださいね。
読書感想文は何を書けばいい?まず基本の考え方を確認

読書感想文と聞くと、「本の内容をくわしく説明しなければいけない」と思う人も多いかもしれません。もちろん、どんな本を読んだのかが少しわかるように、あらすじを入れることは大切です。
ただし、読書感想文で一番大切なのは、あらすじをたくさん書くことではありません。大切なのは、その本を読んで自分がどう感じたか、何を考えたかです。
まず押さえたいポイント
読書感想文は「本の説明文」ではなく、本を読んだ自分の気持ちや考えを書く文章です。あらすじは短めにして、自分の感想を中心に書くと読みやすくなります。
読書感想文はあらすじではなく「自分の感じたこと」を書く文章
読書感想文は、本の内容をまとめるだけの文章ではありません。本を読んで、どんな場面が心に残ったのか、どんな気持ちになったのか、自分の生活とどこがつながったのかを書く文章です。
たとえば、次のような内容が入っていると、感想文らしくなります。
- 読んでいて驚いた場面
- 登場人物の行動を見て考えたこと
- 自分の生活や経験と似ていると思ったこと
- 読む前と読んだ後で気持ちが変わったこと
- これから自分も気をつけたいと思ったこと
「おもしろかった」「感動した」だけで終わらせず、なぜそう思ったのかまで書くと、読み手に伝わりやすくなります。
書き方のコツ
「おもしろかったです。」で終わるのではなく、「主人公があきらめずに行動したところが、自分の経験と重なっておもしろかったです。」のように、理由を足すと内容が深まります。
基本の流れは「選んだ理由・心に残った場面・考えたこと・これから」
読書感想文は、いきなり書き始めるよりも、流れを決めてから書くとスムーズです。文章が苦手な場合も、順番にそって書けばまとまりやすくなります。
| 順番 | 書く内容 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 1 | 本を選んだ理由 | 表紙が気になった、友達にすすめられた、タイトルにひかれた |
| 2 | 心に残った場面 | 登場人物が勇気を出した場面、気持ちが変わった場面 |
| 3 | 自分が考えたこと | 自分ならどうするか、似た経験はあるか、なぜ印象に残ったのか |
| 4 | これからの自分 | これから気をつけたいこと、まねしたいこと、行動したいこと |
この流れにそって書くと、読書感想文が「何を書いているのかわからない文章」になりにくくなります。
例文は丸写しせず、自分の言葉に直して使うことが大切
読書感想文の例文を見ると、「こう書けばいいんだ」とイメージしやすくなります。ただし、例文をそのまま写してしまうと、自分の感想文ではなくなってしまいます。
例文を参考にするときは、次のように使うのがおすすめです。
- 文章の流れを参考にする
- 書き出しの形をまねする
- 自分が読んだ本の場面に置きかえる
- 自分の経験や考えを入れる
例文の使い方
例文は「そのまま使う文章」ではなく、自分の読んだ本・自分の気持ち・自分の経験に置きかえるための参考にしましょう。
たとえば、例文に「主人公の勇気に心を動かされました」と書いてあったら、そのまま使うのではなく、「私は主人公が友達のために行動した場面を読んで、勇気を出すことの大切さを考えました」のように、自分の言葉に直すと自然です。
学年によって求められる感想文の深さは少し変わる
読書感想文は、小学生・中学生・高校生で書き方のポイントが少し変わります。
小学生なら、素直な気持ちや自分の体験を入れるだけでも十分伝わります。中学生になると、登場人物の気持ちを考えたり、自分の考えと比べたりするとよいでしょう。高校生の場合は、作品のテーマや人間関係、社会とのつながりまで考えると、より深い感想文になります。
| 学年 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 小学生 | 感じたことを素直に書く。自分の体験とつなげる。 |
| 中学生 | 登場人物の考え方と自分の考えを比べる。 |
| 高校生 | 作品のテーマや人間関係、社会とのつながりまで考える。 |
無理に難しく書く必要はありません。自分の学年に合った言葉で、読んで感じたことをていねいに書くことが大切です。
読書感想文の例文を学年別に紹介

ここでは、小学生・中学生・高校生向けに、読書感想文の書き方の雰囲気がわかる例を紹介します。
本の内容や感じ方は人によって違うので、例文はあくまで参考として見てください。実際に書くときは、自分が読んだ本の場面や、自分の経験に置きかえて書くと自然な感想文になります。
大切な注意点
以下の例文は、文章の流れをつかむための参考例です。提出用の読書感想文を書くときは、登場人物名や場面だけを入れ替えるのではなく、自分が本当に感じたことを入れて書きましょう。
小学生向けの読書感想文例文の特徴
小学生の読書感想文では、難しい言葉を使うよりも、自分が感じたことを素直に書くことが大切です。
「びっくりした」「うれしくなった」「自分もやってみたいと思った」など、読みながら感じた気持ちをそのまま書くと、読みやすい感想文になります。
自分の体験や気持ちを素直に書くのがポイント
小学生向けの例文
私がこの本を読んで一番心に残ったのは、主人公がこわい気持ちをがまんして、一歩前に進んだ場面です。最初は「自分にはできない」と思っていたのに、少しずつ勇気を出して行動するところがすごいと思いました。
私も、学校で発表するときに緊張してしまうことがあります。でも、この本を読んで、最初からうまくできなくても、少しずつがんばればいいのだと思いました。これからは、苦手なことにもすぐにあきらめず、まずはやってみようと思います。
このように、自分の学校生活や家での経験とつなげると、感想文に自分らしさが出ます。
中学生向けの読書感想文例文の特徴
中学生の読書感想文では、登場人物の行動を見て「自分ならどうするか」「なぜその行動をしたのか」を考えると、内容が深くなります。
ただ感想を書くのではなく、登場人物の考え方と自分の考え方を比べると、読みごたえのある文章になります。
登場人物の考え方と自分の考えを比べると書きやすい
中学生向けの例文
私はこの本を読んで、約束を守ることの重さについて考えました。主人公は、自分にとってつらい状況になっても、相手を信じる気持ちを失いませんでした。その姿を見て、信頼は言葉だけで作られるものではなく、行動によって伝わるものなのだと思いました。
私はこれまで、友達との小さな約束を軽く考えてしまったことがあります。しかし、この本を読んで、相手にとっては小さな約束ではないかもしれないと感じました。これからは、何気なく言った言葉にも責任を持ち、相手を大切にできる行動をしたいです。
中学生の場合は、「自分の考えがどう変わったか」を入れると、しっかりした印象になります。
高校生向けの読書感想文例文の特徴
高校生の読書感想文では、登場人物の気持ちだけでなく、作品全体のテーマにも目を向けると書きやすくなります。
たとえば、人間関係、孤独、友情、責任、社会の中での生き方など、少し広い視点で考えると、高校生らしい感想文になります。
作品のテーマや社会とのつながりまで考えると深みが出る
高校生向けの例文
この作品を読んで、私は人が心の中に抱える弱さについて考えました。登場人物は、表面上は落ち着いて見えても、内側には迷いや不安、後悔を抱えています。その姿は、特別な人だけのものではなく、誰の心の中にもあるものだと感じました。
現代でも、人は本音を隠したり、周囲に合わせたりしながら生活しています。だからこそ、この作品に描かれている心の動きは、今の私たちにもつながっていると思いました。私はこの本を通して、人を簡単に判断せず、その人の背景や気持ちにも目を向けることの大切さを学びました。
高校生の感想文では、作品から考えたことを自分の生活や社会に広げると、内容に深みが出ます。
例文を読むときに意識したい3つのポイント
読書感想文の例文を読むときは、文章をそのまま覚えるのではなく、次の3つを意識してみましょう。
- どんな順番で書いているか
- あらすじと感想のバランスはどうなっているか
- 自分の経験や考えをどこに入れているか
この3つを見ると、自分で書くときのヒントになります。とくに、あらすじから感想へどうつなげているかを見ると、自分の文章にも取り入れやすくなります。
ここでやってみよう
例文を読んだら、次は「自分ならどの場面を選ぶか」をメモしてみましょう。場面が1つ決まるだけで、読書感想文はぐっと書きやすくなります。
有名作品で見る読書感想文の書き方例

読書感想文では、有名な作品を選ぶ人も多いです。有名作品は、テーマがはっきりしているものが多く、感想文にもつなげやすいのが特徴です。
ここでは、『走れメロス』『窓ぎわのトットちゃん』『こころ』を例に、どんな視点で書けばよいかを紹介します。
『走れメロス』で読書感想文を書くときの考え方
『走れメロス』は、太宰治の代表的な短編作品の一つです。友情や信頼、約束を守ることについて考えやすい作品です。
読書感想文では、メロスの行動をただ「すごい」と書くだけでなく、「なぜそこまでして友人との約束を守ろうとしたのか」「自分なら同じように行動できるか」と考えると、内容が深くなります。
友情や信頼をテーマにすると書きやすい
たとえば、次のような流れで書くとまとめやすいです。
- この本を選んだ理由を書く
- メロスが約束を守ろうとする場面に注目する
- 信頼とは何かを考える
- 自分の友達との関係に置きかえる
- これから友達とどう向き合いたいかを書く
書き方の例
私は『走れメロス』を読んで、信頼は言葉だけではなく、行動で示すものだと感じました。メロスが友人との約束を守ろうとする姿から、相手を信じることと、自分も信じてもらえる行動をすることの大切さを考えました。
『窓ぎわのトットちゃん』で読書感想文を書くときの考え方
『窓ぎわのトットちゃん』は、黒柳徹子さんによる作品です。学校生活や個性、人との関わりについて考えやすい一冊です。
読書感想文では、トットちゃんの行動や周りの大人たちの接し方に注目すると書きやすくなります。
学校生活や個性について自分の経験とつなげやすい
この作品で感想文を書くなら、次のような視点がおすすめです。
- 学校での過ごし方について考えたこと
- 自分らしさを大切にすること
- 周りの人の受け止め方の大切さ
- 友達や先生との関わり
書き方の例
私はこの本を読んで、人にはそれぞれ違った良さがあるのだと感じました。学校では、みんなと同じようにできることが大切だと思っていましたが、この本を読んで、一人ひとりの個性を大切にすることも同じくらい大切だと思いました。
『こころ』で読書感想文を書くときの考え方
『こころ』は、夏目漱石の作品です。人間関係や心の変化、孤独や後悔について考えやすい作品です。
高校生の読書感想文では、登場人物の行動を「良い・悪い」で簡単に決めるのではなく、なぜそのような気持ちになったのかを考えると、深みのある文章になります。
人間関係や心の変化に注目すると高校生らしい内容になる
『こころ』で書く場合は、次のようなテーマにするとまとめやすいです。
- 人はなぜ本音を隠してしまうのか
- 人間関係の中で生まれる不安や迷い
- 後悔と向き合うことの難しさ
- 相手を理解しようとする大切さ
書き方の例
私は『こころ』を読んで、人の気持ちは外から見ただけではわからないのだと感じました。登場人物の言葉や行動の裏には、迷いや後悔があり、その複雑さがとても印象に残りました。
作品名だけでなく「自分が何を感じたか」を中心にする
有名作品で読書感想文を書くと、作品の説明をたくさん書きたくなるかもしれません。しかし、感想文で大切なのは作品名ではなく、読んだ人が何を感じたかです。
同じ本を読んでも、心に残る場面は人によって違います。だからこそ、自分が気になった場面を選び、自分の考えを入れることで、オリジナルの感想文になります。
書く前に確認しよう
有名作品で書く場合も、まずは「自分が一番心に残った場面」を1つ選びましょう。作品の説明よりも、自分の感じたことを中心にすると、読みやすい感想文になります。
読書感想文の書き方を4ステップでわかりやすく解説

読書感想文は、次の4ステップで考えると書きやすくなります。
最初からきれいな文章にしようとせず、まずはメモを作るつもりで進めてみましょう。
| ステップ | 内容 | 書くこと |
|---|---|---|
| 1 | 本を選んだ理由 | なぜその本を読もうと思ったのか |
| 2 | 心に残った場面 | 一番印象に残った場面を1つ選ぶ |
| 3 | 考えたこと | なぜ心に残ったのか、自分ならどうするか |
| 4 | これから | 読んだあとに変わった気持ちや行動 |
ステップ1:その本を選んだ理由を書く
まずは、その本を選んだ理由を書きます。特別な理由でなくても大丈夫です。
- 表紙が気になったから
- タイトルにひかれたから
- 家族や先生にすすめられたから
- 前から読んでみたいと思っていたから
- 主人公に興味を持ったから
書き出し例
私がこの本を選んだ理由は、題名を見たときに、どんな物語なのか気になったからです。最初は少しむずかしそうだと思いましたが、読み進めるうちに主人公の気持ちに興味を持つようになりました。
ステップ2:一番心に残った場面を1つ選ぶ
読書感想文では、全部の場面について書こうとすると、内容がまとまりにくくなります。
そのため、心に残った場面を1つにしぼるのがおすすめです。
- 主人公が決心した場面
- 友達や家族と向き合う場面
- 失敗して落ち込む場面
- 最後に気持ちが変わる場面
- 読んでいて自分も考えさせられた場面
場面を1つにしぼると、その場面について感じたことをくわしく書けます。
ステップ3:その場面を読んで考えたことを書く
心に残った場面を選んだら、次は「なぜ心に残ったのか」を考えます。
ここが読書感想文の中心になります。
考えるときの質問
- その場面を読んで、どんな気持ちになった?
- 登場人物の行動をどう思った?
- 自分だったら同じようにできる?
- 似たような経験をしたことはある?
- 読む前と読んだ後で考えが変わった?
「すごいと思った」だけで終わらせず、「なぜすごいと思ったのか」まで書くと、感想文らしくなります。
ステップ4:読んだあとに変わった気持ちやこれからの行動を書く
最後は、本を読んだあとに自分がどう変わったか、これからどうしたいかを書きます。
読書感想文の締めくくりでは、次のような書き方ができます。
- これからは友達との約束を大切にしたいです。
- 自分と違う考えの人の気持ちも考えたいと思いました。
- 苦手なことにも少しずつ挑戦したいです。
- 家族や周りの人に感謝の気持ちを伝えたいです。
最後に「これからの自分」を入れると、感想文全体が前向きにまとまります。
書き始める前に
今すぐ書き始めるなら、「本を選んだ理由」「心に残った場面」「考えたこと」「これから」の4つをメモしてみましょう。メモができれば、あとは順番につなげるだけです。
どんな本にも使える読書感想文テンプレート

読書感想文が書きにくいときは、テンプレートを使うと考えやすくなります。
ただし、テンプレートは「そのまま使う文章」ではなく、書く順番を整理するためのものです。自分の読んだ本や感じたことに合わせて、言葉を変えて使いましょう。
書き出しに使えるテンプレート
書き出しは、読書感想文の第一印象を決める部分です。むずかしく考えすぎず、本を選んだ理由や読んだときの第一印象から始めると書きやすいです。
「私がこの本を選んだ理由は〜」から始めるパターン
テンプレート
私がこの本を選んだ理由は、____だからです。最初は____と思っていましたが、読み進めるうちに____と感じるようになりました。
この書き方は、どんな本にも使いやすい基本の形です。空欄には、自分が本当に思ったことを入れましょう。
本文に使えるテンプレート
本文では、心に残った場面を紹介し、その場面について感じたことを書きます。
「特に心に残ったのは〜」で場面を紹介するパターン
テンプレート
特に心に残ったのは、____の場面です。なぜなら、____と思ったからです。私はこの場面を読んで、____について考えました。
場面を紹介したあとに、自分の気持ちや考えを続けると、あらすじだけの文章になりにくくなります。
感想をふくらませるテンプレート
感想が短くなってしまうときは、「自分ならどうするか」を考えると文章をふくらませやすくなります。
「もし自分だったら〜」で自分の考えを入れるパターン
テンプレート
もし自分が主人公と同じ立場だったら、____と思います。なぜなら、____だからです。でも、主人公のように____する姿を見て、____の大切さに気づきました。
自分の考えを書くことで、読み手にも気持ちが伝わりやすくなります。
まとめに使えるテンプレート
まとめでは、本を読んで学んだことや、これからの自分につなげたいことを書きます。
「この本を読んで、これからは〜」で締めるパターン
テンプレート
この本を読んで、私は____の大切さを学びました。これからは、____を意識して生活していきたいです。
最後に前向きな一文を入れると、読み終わったあとに、まとまりのある印象になります。
空欄を埋める前に
テンプレートを使うときは、空欄に入れる言葉を先にメモしておくと便利です。「場面」「気持ち」「理由」「これから」の4つを決めてから文章にしましょう。
文字数別に見る読書感想文のまとめ方

読書感想文は、指定された文字数によって書き方を変えるとまとめやすくなります。
200字なら短く、400字なら基本の流れを入れ、800字なら自分の経験や考えを少しくわしく書くとバランスがよくなります。
文字数についての注意
ここで紹介する200字・400字・800字は、学校の宿題や短めの課題で指定される場合を想定した目安です。読書感想文コンクールなどに応募する場合は、学校や主催団体の最新の応募要項を必ず確認しましょう。
200字の読書感想文は伝えたいことを1つにしぼる
200字の読書感想文では、いろいろなことを書こうとすると文字数が足りなくなります。
そのため、「一番心に残ったこと」だけにしぼるのがおすすめです。
200字で入れたい内容
- 本を読んだ感想
- 心に残った場面
- そこから考えたこと
短い感想文では、あらすじを長く書かず、自分の感想を中心にしましょう。
400字の読書感想文は場面と感想をバランスよく書く
400字の読書感想文では、「本を選んだ理由」「心に残った場面」「自分の考え」「まとめ」を入れやすくなります。
目安としては、次のような配分にすると書きやすいです。
| 内容 | 文字数の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 本を選んだ理由 | 50〜80字 | きっかけを短く書く |
| 心に残った場面 | 100〜150字 | 場面を1つにしぼる |
| 自分の考え | 120〜150字 | なぜそう思ったかを書く |
| まとめ | 50〜80字 | これからの自分につなげる |
400字では、あらすじと感想のバランスを意識すると読みやすくなります。
800字の読書感想文は自分の経験や考えをくわしく入れる
800字の読書感想文では、ただ文字数を増やすのではなく、考えを広げることが大切です。
心に残った場面を1つか2つ選び、それぞれについて自分の経験や考えを入れると、自然に文字数が増えます。
たとえば、次のような内容を加えると書きやすいです。
- 読む前に思っていたこと
- 読んでいる途中で感じたこと
- 主人公と自分の似ているところ
- 自分ならどう行動するか
- 本を読んで考えが変わったこと
文字数が足りないときに増やしやすい内容
文字数が足りないときは、あらすじを無理に増やすよりも、自分の考えを少しずつ足していくのがおすすめです。
登場人物との共通点を書く
登場人物と自分の似ているところを書くと、感想に具体性が出ます。
たとえば、「私も主人公のように、人前で話すのが苦手です」「私も友達との約束を大切にしたいと思ったことがあります」のように書けます。
読む前と読んだ後の気持ちの変化を書く
読書感想文では、読む前と読んだ後の変化を書くと、文章に流れができます。
「読む前はあまり興味がありませんでしたが、読み終わったあとには考えが変わりました」のように書くと、感想文らしくなります。
自分の生活にどう生かしたいかを書く
最後に、自分の生活にどう生かしたいかを書くと、まとまりのある締めくくりになります。
「これからは友達の気持ちを考えて行動したい」「苦手なことにも少しずつ挑戦したい」など、身近な内容で大丈夫です。
文字数を増やしたいときは
文字数が足りないときは、「自分ならどうする?」「似た経験はある?」「これからどうしたい?」の3つを足してみましょう。あらすじを増やすより、感想文らしい文章になります。
読書感想文が書けないときの進め方

読書感想文が書けないときは、いきなり文章にしようとしなくても大丈夫です。
まずは、短いメモを作るところから始めましょう。箇条書きでも、単語だけでもかまいません。
感想が思いつかないときは3つの質問から考える
感想が思いつかないときは、自分に質問してみると考えやすくなります。
どの場面が一番印象に残った?
まずは、読んだ中で一番覚えている場面を思い出します。
はっきりした理由がなくても、「なんとなく気になった」「読んだあとも覚えている」という場面で大丈夫です。
登場人物の行動をどう思った?
次に、その場面で登場人物がしたことについて考えます。
「すごいと思った」「少し悲しいと思った」「自分ならできないと思った」など、最初に浮かんだ気持ちを書き出してみましょう。
自分なら同じ場面でどうする?
最後に、自分だったらどうするかを考えます。
この質問に答えると、自分の考えが入りやすくなり、感想文にオリジナリティが出ます。
本を最後まで読めていないときの考え方
読書感想文は、できるだけ本を最後まで読んでから書くのがおすすめです。最後まで読むことで、登場人物の変化や物語全体のテーマがわかりやすくなるからです。
ただ、時間が足りない場合は、読んだ範囲で印象に残った場面をメモしておきましょう。内容を想像で作ったり、読んでいない部分を読んだように書いたりするのは避けた方が安心です。
本を読む時間が少ないときは、次のように進めるとよいでしょう。
- 目次やあらすじを確認して全体の流れをつかむ
- 気になる場面を中心に読む
- 読んだ範囲で感じたことをメモする
- わからない部分は無理に書かない
- 学校から指示がある場合は、そのルールに従う
注意
本を最後まで読めていない場合は、知らない場面を想像で作るのではなく、読めた範囲で感じたことを整理しましょう。提出方法や条件がある場合は、学校の指示を確認してください。
書き出しで止まったときはメモから始める
読書感想文で一番止まりやすいのが書き出しです。
最初の一文を完璧にしようとすると、なかなか書き進められません。そんなときは、文章ではなくメモから始めてみましょう。
メモの例
- 本を選んだ理由:タイトルが気になった
- 心に残った場面:主人公が友達を助けるところ
- 感じたこと:勇気があると思った
- 自分の経験:友達を助けるか迷ったことがある
- まとめ:これからは困っている人に声をかけたい
メモができれば、それを順番につなげるだけで感想文の形になります。
あらすじばかりにならないように注意する
読書感想文でよくある失敗は、あらすじばかりになってしまうことです。
あらすじは、本の内容を伝えるために少しだけ入れれば大丈夫です。大切なのは、その場面を読んで自分がどう感じたかです。
目安としては、あらすじよりも感想を多めにするとよいでしょう。
書けないときはここから
書けないときは、まず「心に残った場面」を1つだけ決めましょう。そこから「なぜ気になったのか」「自分ならどうするか」を足すと、自然に文章が広がります。
読みやすい読書感想文に仕上げるコツ

読書感想文は、書き終わったあとに少し見直すだけで、ぐっと読みやすくなります。
内容がしっかりしていても、同じ言葉が続いたり、話の順番がわかりにくかったりすると、伝わりにくくなることがあります。
最初の一文は本を読んだきっかけや印象から書く
書き出しに迷ったら、本を読んだきっかけや最初の印象から書いてみましょう。
- 私がこの本を読もうと思ったのは、タイトルにひかれたからです。
- 最初に表紙を見たとき、明るい話だと思っていました。
- この本を読み終えたとき、私は主人公の気持ちについてしばらく考えました。
最初の一文が決まると、その後の文章も続けやすくなります。
「おもしろかった」だけで終わらせず理由を書く
読書感想文では、「おもしろかった」「感動した」「かわいそうだと思った」だけでは、少し物足りなく見えてしまいます。
その気持ちのあとに、理由を足してみましょう。
| 短い感想 | 理由を足した感想 |
|---|---|
| おもしろかったです。 | 主人公が少しずつ成長していく様子が、自分の生活にも重なっておもしろかったです。 |
| 感動しました。 | 友達を信じ続ける場面を読んで、人を信じることの大切さを感じ、感動しました。 |
| 悲しかったです。 | 登場人物が本当の気持ちを言えないまま苦しんでいたところに、悲しさを感じました。 |
自分の体験を入れるとオリジナルの感想文になる
読書感想文に自分の体験を入れると、ほかの人とは違う感想文になります。
たとえば、友情についての本なら友達との出来事、家族についての本なら家での経験、挑戦についての本なら自分ががんばったことにつなげられます。
大きな経験でなくてもかまいません。日常の小さな出来事でも、自分の言葉で書くことで、読み手に伝わる文章になります。
提出前に確認したいチェックリスト
読書感想文を書き終えたら、提出前に5分だけ見直してみましょう。
あらすじだけになっていないか
本の内容説明が長くなりすぎていないか確認します。自分の感想や考えが入っていれば、感想文らしくなります。
自分の気持ちや考えが入っているか
「私はどう感じたのか」「自分ならどうするのか」が書かれているか見直しましょう。
同じ言葉を何度も使っていないか
「おもしろかった」「すごいと思った」など同じ言葉が続くと、文章が単調に見えることがあります。必要に応じて、言い方を変えてみましょう。
誤字脱字や原稿用紙の使い方に問題がないか
最後に、誤字脱字や句読点、原稿用紙の使い方を確認します。名前や題名の書き忘れにも注意しましょう。
提出前チェックリスト
- 題名と名前を書いたか
- 本の題名を正しく書いたか
- 心に残った場面が入っているか
- 自分の感想や考えが入っているか
- 最後にこれからの自分について書けているか
- 誤字脱字を確認したか
- 学校や先生からの指定に合っているか
仕上げのひと工夫
書き終わったら、声に出して一度読んでみましょう。読みにくいところや、同じ言葉が続いているところに気づきやすくなります。
まとめ

読書感想文は、難しい言葉をたくさん使う必要はありません。大切なのは、本を読んで自分が何を感じたのか、どんなことを考えたのかを自分の言葉で書くことです。
読書感想文は例文を参考にしながら自分の言葉で書こう
例文を見ると、文章の流れや書き方のイメージがつかみやすくなります。ただし、実際に提出する感想文では、自分が読んだ本の場面や、自分の経験を入れて書くことが大切です。
例文は、あくまで書き方の参考として使いましょう。自分の言葉で書くことで、読む人に気持ちが伝わりやすくなります。
心に残った場面と自分の考えを入れると伝わりやすい
読書感想文では、心に残った場面を1つ選び、その場面を読んで自分がどう感じたかを書くと、伝わりやすい文章になります。
「なぜ心に残ったのか」「自分ならどうするか」まで考えると、感想に深みが出ます。
テンプレートを使えば書き出しに迷いにくい
書き出しに迷ったときは、テンプレートを使って考えるとスムーズです。
「私がこの本を選んだ理由は〜」「特に心に残ったのは〜」「この本を読んで、これからは〜」のような形を使えば、文章の流れを作りやすくなります。
丸写しではなく、自分だけの感想文に仕上げることが大切
読書感想文は、上手に見せることよりも、自分の気持ちや考えをていねいに書くことが大切です。
例文やテンプレートを参考にしながら、心に残った場面、自分の経験、これからの行動を入れて、自分だけの読書感想文に仕上げていきましょう。
最後に
まずは、読んだ本の中で「一番心に残った場面」を1つ選んでみてください。そこに自分の気持ちや経験を足していけば、読書感想文はきっと書きやすくなります。
