仕事のメールやお知らせなどで、「都度ご連絡します」「随時ご連絡します」という表現を見かけることがあります。
どちらも何かのタイミングで連絡することを表しますが、実は使う場面や伝わる意味には違いがあります。
簡単にいうと、「都度」は何かが起こるたびに、「随時」は必要なときや適切なタイミングでという意味です。
たとえば、「変更がある都度連絡する」と「進捗を随時連絡する」では、連絡するタイミングの考え方が異なります。
この記事では、「都度」と「随時」の意味の違いから、「都度連絡」「随時連絡」の使い分け、仕事で使いやすい例文、似た言葉との違いまでわかりやすく解説します。
「都度」と「随時」の違いは?まず結論をわかりやすく解説

「都度」と「随時」は、どちらも何かを行うタイミングについて使われる言葉ですが、意味は同じではありません。
「都度」=何かが起こるたびに
「随時」=必要なとき・適切なタイミングで
「都度」は「そのことが起こるたび」
「都度」は、ある出来事が起こるたびに、そのたびごとに何かをする場合に使います。
たとえば、次のような使い方です。
- 変更がある都度確認する
- 注文が入る都度記録する
- 作業が終わる都度報告する
「そのたび」「毎回」と置き換えてみると、意味をつかみやすくなります。
「随時」は「必要なとき・適切なタイミングで」
「随時」は、あらかじめ一つひとつの実施タイミングを決めるのではなく、その時々に応じて行う場合に使われます。
たとえば、次のような表現があります。
- 情報を随時更新する
- 進捗を随時共有する
- 予定を随時見直す
「都度」のように、特定の出来事が起きるたびに一回ずつ対応することを直接表す言葉ではありません。
「行うタイミング」が使い分けのポイント
「都度」と「随時」で迷ったときは、何をきっかけに、いつ行うのかに注目するとわかりやすくなります。
| 比較項目 | 都度 | 随時 |
|---|---|---|
| 基本的な意味 | そのたびごと | 適切な時・必要な時 |
| タイミング | 基準となる出来事が起こるたび | その時々の状況に応じて |
| イメージ | そのつど対応する | 適切なタイミングで対応する |
| 言い換えの例 | そのたび・毎回 | 必要に応じて・その時々に |
| 使用例 | 都度確認する | 随時確認する |
迷ったらここをチェック
「そのたびに」なら都度、「必要なときに」なら随時と考えると区別しやすくなります。
一文で比べると違いがわかりやすい
同じ「確認する」という行動でも、「都度」と「随時」では伝わるニュアンスが変わります。
「変更の都度確認する」
「変更の都度確認する」は、変更が起こるたびに、そのたびごとに確認するという意味です。
変更が3回あれば、それぞれの変更をきっかけとして確認するイメージになります。
「変更内容を随時確認する」
「変更内容を随時確認する」は、その時々の状況に応じて、適切なタイミングで変更内容を確認するという意味になります。
変更という出来事の一回一回と確認行為を直接結び付ける表現ではない点が、「都度」との違いです。
「都度」の意味とは?

「都度」は、「そのたびごと」という意味で使われる言葉です。
仕事上の連絡や手続き、日常の案内など幅広い場面で使われています。
「都度」は「そのたびごと」を表す言葉
何か一つの出来事が起こり、それに合わせてそのたびに行動する場合に「都度」を使います。
たとえば、「変更の都度確認する」であれば、変更が発生するたびに確認するということです。
同じ種類の出来事が何度か起こる場合には、その一回一回に対応するという意味合いになります。
「都度」は毎回の行動を表す場面で使いやすい
「都度」は、ある出来事が起こるたびに行うことをはっきり伝えたい場面に向いています。
- 使用する都度、内容を確認してください。
- 作業が終わる都度、記録します。
- 変更がある都度、お知らせします。
- 注文の都度、内容を確認します。
このように、「何が起こったら行うのか」が明確な文章と相性のよい言葉です。
「都度」と「その都度」はどう違う?
「都度」と「その都度」は、基本的には近い意味で使われます。
意味に大きな違いはない
たとえば、
- 変更があれば都度連絡します。
- 変更があればその都度連絡します。
はいずれも、変更があるたびに連絡するという意味になります。
伝えたい内容そのものに、大きな違いはありません。
「その都度」のほうが会話では自然になる場合もある
文章によっては、「その都度」としたほうが前に出てきた内容を受ける形になり、自然に読めることがあります。
たとえば、
予定に変更が生じた場合は、その都度ご連絡いたします。
という文章では、「その」が「予定に変更が生じた場合」を受けています。
一方、「都度確認します」「都度対応します」のように、「都度」だけで簡潔に表現することもできます。
「都度」の言い換え表現
「都度」は、文脈によって次のような表現に言い換えられます。
- そのたび
- 毎回
- そのたびごと
- 一回ごと
たとえば、「利用の都度確認する」であれば、「利用するたびに確認する」と言い換えられます。
「都度」が少しかたく感じられる文章では、「そのたび」「毎回」などにすると読みやすくなる場合があります。
「随時」の意味とは?

「随時」は、その時々に応じて適切なタイミングで行うことを表す言葉です。
また、使われる文章によっては、特定の日時を限定しない「いつでも」という意味合いを持つこともあります。
「随時」は「必要なときに行う」という意味
「随時」は、必要になったときや、その時々で適切だと判断されるタイミングで行うことを表します。
たとえば「内容は随時見直します」と書かれていれば、毎週月曜日など特定の日時を決めているのではなく、状況に応じたタイミングで見直すという意味になります。
「都度」のように、特定の出来事が起こるたびに一回ずつ行うことを直接表すものではありません。
決まった日時がない場合にも使われる
「随時」には、特定の日時に限定しないという意味合いで使われる場合もあります。
たとえば、
応募は随時受け付けています。
という場合は、特定の受付日時だけに限定せず、受付可能な期間や条件の範囲で申し込めるという意味になります。
一方、
最新情報は随時更新します。
であれば、情報の状況に応じて適切なタイミングで更新するという意味です。
このように、「随時」は前後の文章によって、「その時々に応じて」あるいは「特定の日時に限らず」といった意味合いで使われます。
「随時」が使われやすい表現
「随時」は、次のような言葉と組み合わせてよく使われます。
- 随時更新
- 随時募集
- 随時受付
- 随時確認
- 随時連絡
どの意味になるかは、組み合わせる言葉や前後の文章によって判断します。
ポイント:「随時更新」と「随時受付」では、「随時」のニュアンスがまったく同じとは限りません。文章全体で意味を考えることが大切です。
「随時」の言い換え表現
文章の内容によっては、「随時」を次のように言い換えられます。
- 必要に応じて
- 適切なタイミングで
- その時々に
- 状況に応じて
「随時」だけでは少しかたい印象になる場合は、「必要に応じて」などにすると意味が伝わりやすくなることもあります。
「都度連絡」と「随時連絡」の意味の違い

「都度」と「随時」の違いが特にわかりやすいのが、「連絡」という言葉と組み合わせた場合です。
どちらも連絡することを表しますが、連絡するタイミングの考え方が異なります。
「都度連絡」は出来事が起きるたびに知らせる
「都度連絡」は、基準となる出来事が起こるたびに連絡するという意味です。
たとえば、
変更があれば都度連絡します。
という場合、変更が起きるたびに、その変更について連絡するという意味になります。
連絡するきっかけとなる出来事がはっきりしているのが特徴です。
「随時連絡」は必要なタイミングで知らせる
「随時連絡」は、その時々の状況に応じて適切なタイミングで連絡することを表します。
たとえば、
今後の進捗について随時連絡します。
という場合、進み具合を見ながら、共有するのに適したタイミングで連絡するというニュアンスになります。
同じ内容でも「都度」と「随時」で意味が変わる
似た文章で比べると、違いがさらにわかりやすくなります。
| 表現 | 意味のイメージ |
|---|---|
| 都度報告してください | 基準となる出来事が起こるたびに報告する |
| 随時報告してください | その時々の状況に応じて適切なタイミングで報告する |
「都度」のほうが、何をきっかけに報告するのかを示しやすい表現です。
一方、「随時」はタイミングに一定の幅を持たせたいときに使いやすい言葉です。
「必ず毎回連絡してほしい」なら「都度」が伝わりやすい
相手に「特定の出来事が起こるたびに連絡してほしい」と伝えたい場合は、「都度」を使うと意図が明確になります。
たとえば、
予定に変更があった場合は、その都度ご連絡ください。
とすれば、「変更」をきっかけとして、そのたびに連絡してほしいことがわかります。
反対に、連絡するタイミングを一回一回の出来事に結び付けず、その時々の状況に応じて知らせてほしい場合には「随時」が使えます。
「都度連絡します」の使い方と例文

「都度連絡します」は、変更や確認事項などが発生するたびに連絡することを伝えたいときに使いやすい表現です。
ビジネスメールで使える「都度連絡」の例文
仕事上のメールでは、次のように使えます。
- 内容に変更がありましたら、その都度ご連絡いたします。
- 確認事項が発生した場合は、都度ご連絡いたします。
- 作業が完了する都度、担当者へご連絡ください。
- 予定に変更が生じた際は、その都度お知らせいたします。
「ご連絡いたします」は、相手に対して丁寧に伝えるときに使える表現です。
メール全体の文体や相手との関係に合わせて、「連絡します」「ご連絡します」「ご連絡いたします」などを選ぶとよいでしょう。
「都度ご連絡いたします」と「その都度ご連絡いたします」
「都度ご連絡いたします」と「その都度ご連絡いたします」は、どちらも使うことができます。
どちらも意味は通じる
次の2つは、どちらも変更が起こるたびに連絡することを表します。
- 変更がありましたら、都度ご連絡いたします。
- 変更がありましたら、その都度ご連絡いたします。
伝えたい中心的な意味に大きな違いはありません。
文章によっては「その都度」のほうが自然
前の文章で「変更」「確認事項」など具体的な出来事を示している場合には、「その都度」とすると文章が自然につながります。
内容に変更が生じた場合は、その都度ご連絡いたします。
一方、「手続きは都度行います」のように、「都度」だけで簡潔に表現することもできます。
「都度連絡」を使うとわかりやすい場面
「都度連絡」は、次のように連絡するきっかけがはっきりしている場合に使いやすい表現です。
- 変更が起きるたび
- 手続きが完了するたび
- 確認事項が発生するたび
- 作業段階が変わるたび
「何が起きたら連絡するのか」まで一緒に書くことで、読み手にもより具体的に伝わります。
「随時連絡します」の使い方と例文

「随時連絡します」は、進捗や新しい情報などについて、その時々の状況に応じて連絡することを表すときに使えます。
ビジネスメールで使える「随時連絡」の例文
仕事のメールや案内では、次のように使えます。
- 今後の進捗については随時ご連絡いたします。
- 詳細については、決まり次第お知らせいたします。
- 最新の情報は随時共有いたします。
- 内容については必要に応じてご連絡いたします。
文章によっては、「随時」と「決まり次第」「必要に応じて」などを重ねず、意味がわかりやすくなるよう整理するとすっきりします。
「随時連絡」は毎回連絡する意味とは限らない
「随時ご連絡します」と伝えた場合、すべての出来事について必ず一回ずつ連絡することを直接意味するわけではありません。
基本的には、その時々の状況に応じて適切なタイミングで連絡するというニュアンスです。
変更のたびに必ず知らせてほしいのであれば、「随時」よりも「都度」や「その都度」としたほうが意図を明確に伝えやすくなります。
「随時」と「随時ご連絡」の自然な使い方
「随時」は、情報や進捗について、その時々に応じて知らせる場面で使いやすい言葉です。
進捗を伝える
「今後の進捗については随時お知らせいたします。」
仕事や計画の進み具合に合わせて、適切なタイミングで知らせることを表します。
新しい情報を共有する
「新しい情報については随時共有いたします。」
新しい情報の状況に応じて、その時々に共有するという意味になります。
予定が確定した段階で知らせる
「予定が確定しましたらご案内いたします。」
「確定した段階」をはっきり伝えたい場合には、「随時」ではなく「確定しましたら」「決まり次第」などの表現を使うと、連絡のタイミングがより明確になります。
「都度」と「随時」はどう使い分ける?迷ったときの判断方法

意味を理解していても、実際に文章を書くと「どちらを選べばいいの?」と迷うことがあります。
そんなときは、別の言葉に置き換えて考えると判断しやすくなります。
毎回するなら「都度」
ある出来事が起こるたびに行うのであれば、「都度」が向いています。
たとえば、
「注文が入る○○確認する」
という文章で、「注文が入るたびに確認する」と言いたいのであれば、
「注文が入る都度確認する」
とすると自然です。
必要なタイミングでするなら「随時」
特定の出来事のたびではなく、その時々の状況に応じて行うのであれば「随時」が向いています。
たとえば、
「掲載内容を○○見直す」
について、必要なタイミングで見直すという意味なら、
「掲載内容を随時見直す」
と表現できます。
「そのたび」に置き換えられるか考える
迷ったときは、文章の中の言葉を「そのたび」に置き換えてみましょう。
たとえば、
「変更があるそのたびに確認する」
と自然に言えるのであれば、「都度」が合います。
「そのたび」に置き換えられる → 都度
「必要に応じて」に置き換えられるか考える
反対に、「必要に応じて」と置き換えて自然であれば、「随時」が使える可能性があります。
たとえば、
「情報を必要に応じて更新する」
という意味であれば、
「情報を随時更新する」
と表現できます。
「必要に応じて」に置き換えられる → 随時
迷ったときの簡単チェック
最後に、簡単な判断方法を確認しておきましょう。
出来事があるたび必ず行う? → 都度
「変更」「注文」「完了」など、基準となる出来事が起こるたびに行うのであれば、「都度」がわかりやすい表現です。
タイミングを決めず必要なときに行う? → 随時
一つひとつの出来事と直接結び付けず、その時々の状況に合わせて適切なタイミングで行うのであれば、「随時」が使いやすいでしょう。
どちらを使うか迷ったら
「そのたび」なら都度、
「その時々に・必要なとき」なら随時と置き換えてみると判断しやすくなります。
「都度」「随時」と似た言葉の違いも確認

「都度」と「随時」には、「適宜」「逐次」「毎回」など、意味が似ている言葉があります。
完全に同じ意味ではないため、それぞれが何を表しているのかを確認しておくと使い分けやすくなります。
「随時」と「適宜」の違い
「随時」は、その時々に応じて適切なタイミングで行うことを表します。
一方、「適宜」には、その場の状況に合わせて適切に判断するという意味合いがあります。
たとえば、
- 情報を随時更新する
- 文章を適宜修正する
のように使われます。
「随時」はタイミングに注目して使われることが多く、「適宜」は状況に合わせた判断を含む表現として考えると区別しやすくなります。
注意:「随時」と「適宜」は意味が重なる場面もありますが、いつでもそのまま置き換えられる完全な同義語ではありません。
「都度」と「逐次」の違い
「都度」は、ある出来事が起こるたびに行うという意味です。
一方、「逐次」は、順を追って次々に物事を進めることを表します。
たとえば、
- 変更の都度確認する
- 結果を逐次報告する
のように使います。
「都度」は出来事が起こるたびという点に、「逐次」は順を追って次々に進む点に注目した表現です。
「都度」と「毎回」の違い
「都度」と「毎回」は意味が近い言葉です。
「毎回確認する」と「都度確認する」は、どちらも繰り返し確認することを表すことができます。
ただし、「毎回」は日常会話でも使いやすく、「都度」は案内文や仕事上の文章などにもよく使われます。
文章をやわらかくしたいときには「毎回」、簡潔に表現したいときには「都度」が自然になる場合があります。
「随時」と「必要に応じて」の違い
「随時」と「必要に応じて」は、意味が近くなる場面があります。
たとえば、
- 内容を随時見直します。
- 内容を必要に応じて見直します。
はいずれも、状況を見ながら見直すという意味で使えます。
ただし、「随時」には文章によって特定の日時に限定しないという意味もあるため、いつでも「必要に応じて」と完全に置き換えられるとは限りません。
意味をより直接的に伝えたい場合には、「必要に応じて」のほうがわかりやすいこともあります。
似た言葉を一覧で比較
| 言葉 | おもな意味 | 例 |
|---|---|---|
| 都度 | そのたびごと | 都度確認する |
| 随時 | その時々に応じて・特定の日時に限定せず | 随時更新する |
| 適宜 | 状況に合わせて適切に | 適宜変更する |
| 逐次 | 順を追って次々に | 逐次報告する |
| 毎回 | そのたびごと | 毎回確認する |
似ている言葉でも、何を強調するかによって適した表現は変わります。
迷ったときには、文章全体を「そのたび」「その時々に」「必要に応じて」などに置き換えてみると、伝えたい意味に合った言葉を選びやすくなります。
まとめ|「都度」はそのたび、「随時」は必要なタイミングで

「都度」と「随時」は、どちらも何かを行うタイミングについて使われる言葉ですが、意味には違いがあります。
- 都度=出来事が起こるそのたびごと
- 随時=その時々に応じて適切なタイミングで
- 都度連絡=基準となる出来事が起こるたびに連絡する
- 随時連絡=状況に応じて適切なタイミングで連絡する
- 随時受付などでは、特定の受付日時に限定しないという意味合いになることもある
何かが起きるたびに行うことを伝えたい場合は「都度」、その時々の状況に応じて行う場合は「随時」と考えると使い分けやすくなります。
どちらを使うか迷ったときには、「そのたび」と言い換えられるなら「都度」、「その時々に」「必要なときに」と言い換えられるなら「随時」と考えてみましょう。
意味の違いを知っておけば、「都度ご連絡します」「随時ご連絡します」といった仕事上の文章でも、伝えたい内容に合わせて表現を選びやすくなります。
言葉に迷ったときは、伝えたいタイミングから考えてみましょう。
「そのたび」なら都度、「その時々に」なら随時。
この違いを覚えておくと、メールや案内文でも使い分けやすくなります。

