「掃除をしよう」と思うたびに、時間が取れず、つい後回しになってしまう……そんなことはありませんか?
実は、家をすっきりと保つために、毎回まとまった掃除時間を用意する必要はありません。
日常の動きに数十秒〜数分の“小さな手入れ”を加えるだけでも、汚れや散らかりをためにくくできます。
それが、今回ご紹介する「ついで掃除」です。
本記事では、今日から取り入れやすいついで掃除のやり方から、続けやすくするための準備、場所別の具体例、家族で取り組む工夫までわかりやすくご紹介します。
・掃除のためだけに時間を作らなくてもOK
・1回30秒〜2分程度の小さな掃除から始める
・「歯磨き後」「料理後」など毎日の行動とセットにする
・全部やろうとせず、自分の生活に合うものだけ選ぶ
※本記事は一般的な家庭での掃除アイデアをまとめたものです。道具や洗剤を使用する際は、製品の表示や使用方法を確認し、掃除する場所の素材に合うか確かめてからお使いください。洗剤同士は混ぜず、「混ぜるな危険」などの表示がある製品は特に使用上の注意を守りましょう。
ついで掃除とは?日常の流れで汚れをためにくくする方法
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「ついで掃除」とは、普段している行動に“ひと拭き・ひと手間”を加える掃除方法です。
たとえば、
- 歯を磨いたついでに洗面ボウルを拭く
- 料理の待ち時間にキッチンカウンターを拭く
- 帰宅して靴を脱いだ流れで玄関を整える
といった方法があります。
大切なのは、掃除のためだけに新しく時間を作らないことです。
① 短時間で終わる
30秒〜2分程度を目安にします。
② 手間が少ない
道具を取りに行かなくてもできる状態を作ります。
③ 生活動線の中で行う
歯磨き・料理・入浴・帰宅など、毎日の動きと組み合わせます。
特別な道具や大がかりな計画は必要ありません。
汚れや散らかりが目立つ前に少しずつ整えておくことで、休日にまとめて掃除する場所も減らしやすくなります。
ついで掃除が続けやすい3つの理由
「掃除を続けよう」と決めても、毎日決まった時間を確保するのは難しいものです。
ついで掃除なら、すでに行っている行動に組み合わせるため、比較的取り入れやすくなります。
| ポイント | 普通の掃除 | ついで掃除 |
|---|---|---|
| 時間 | 掃除時間を別に確保する | 生活の合間に行う |
| 始め方 | 掃除を始める準備が必要 | 普段の行動からそのまま開始 |
| 範囲 | 広い範囲をまとめて掃除 | 1か所だけでもOK |
| 目安時間 | 10分〜数十分 | 数十秒〜数分 |
特に続けやすくするポイントは、次の3つです。
1)始めるまでの手間が少ない
「ついで」に行うため、改めて掃除の時間を決める必要がありません。
2)短時間で終えられる
蛇口を拭く、テーブルの上を整えるなど、小さな作業なら数十秒でも完了します。
3)毎日の行動と組み合わせやすい
歯磨き・料理・入浴・帰宅など、普段必ず行うこととセットにすると忘れにくくなります。
まずは「歯磨き後に洗面台をひと拭き」のように、1日1か所だけから始めるのがおすすめです。
始める前の準備|続けやすくする3つのポイント
ついで掃除を続けやすくするには、思いついたときにすぐ動ける状態を作っておくことが大切です。
① 掃除道具を使う場所の近くに置く
たとえば、
- 洗面所:クロス
- キッチン:布巾や掃除用クロス
- 浴室:スクイージー
- リビング:ハンディモップ
というように、使う場所の近くへ配置します。
掃除道具を別の部屋まで取りに行かなくて済むだけでも、すぐ取りかかりやすくなります。
② 掃除を始める合図を決める
「毎日19時に掃除する」など時間で決めるより、
- 歯磨きが終わったら洗面台を拭く
- 料理が終わったらコンロ周りを拭く
- お風呂から出る前に水切りする
- 帰宅したら玄関を整える
といったように、普段の行動と組み合わせると取り入れやすくなります。
③ 道具や洗剤の表示を確認する
洗剤を使う場合は、使用できる素材や場所を確認しておきましょう。
家具・床・鏡・ステンレスなどは製品や表面加工によって扱い方が異なることがあります。
・製品の使用方法を確認する
・使用できる素材を確認する
・洗剤同士を自己判断で混ぜない
・必要に応じて換気や手袋を利用する
・初めて使う場所では目立たない部分で確認する
今日からできる「ついで掃除」一覧【場所別・所要時間つき】
ここからは、家の中で取り入れやすいついで掃除を場所別にご紹介します。
すべて行う必要はありません。
自分の生活動線に合うものを2〜3個選ぶだけでも十分です。
| 場所 | ついで掃除 | 目安 |
|---|---|---|
| キッチン | コンロ・シンク・カウンター | 30秒〜2分 |
| 洗面所 | 洗面ボウル・蛇口・鏡 | 30秒〜1分 |
| 浴室 | 壁や床の水切り | 1〜2分 |
| トイレ | 便座・床・棚 | 30秒〜1分 |
| リビング | テーブル・リモコン・ホコリ | 30秒〜2分 |
| 玄関 | マット・たたき・靴箱 | 30秒〜1分 |
キッチン編|1回30秒〜2分
- コンロ周り:調理が終わり、コンロ周辺が扱える状態になってから、飛び散りをクロスなどで拭き取ります。汚れを長く残さないことがポイントです。
- シンク:使い終わりにスポンジなどで軽く洗い、最後に残った水滴を拭き取ります。
- カウンター:料理が終わった流れで、食材や調味料を片付けながら天板もひと拭きします。
- 取っ手:冷蔵庫や電子レンジなどの取っ手は、素材に対応したクロスやシートで拭きます。
- 排水口:ゴミ受けやネットにゴミがたまっていたら、料理後に交換・処分しておきます。
「夕食後にカウンターを1回拭く」だけでもOK。
1つ終わったら、その日は終了でも十分です。
洗面所・お風呂編|1回30秒〜2分
- 洗面ボウル:歯磨き後などに、残った水滴や目についた汚れをクロスでさっと拭きます。
- 蛇口:水滴が残っていたら、乾いたクロスなどで軽く拭き取ります。
- 鏡:水滴が目についたときに、鏡に対応したクロスなどで拭きます。
- 浴室:入浴後、スクイージーなどで壁や床の水滴を落とします。
- ドア周り:余裕がある日は、ドア下やレール部分に残った水分も軽く拭きます。
浴室は一度にすべて拭こうとすると負担になります。
「今日は鏡」「今日は壁」というように分けても問題ありません。
トイレ編|1回30秒〜1分
- 便座周り:使用できる掃除用品を使って、気になる部分だけ拭きます。
- 床:目についたホコリや汚れをその都度取り除きます。
- 棚やペーパーホルダー:ホコリが目についたときに乾拭きします。
毎回すべて掃除するのではなく、「今日は便座だけ」「次は床だけ」と分けると取り入れやすくなります。
リビング編|1回30秒〜2分
- テーブル:食事やお茶のあとに、食器を下げる流れで天板をひと拭きします。
- リモコン周り:テレビを見る前後に、周辺を軽く整えます。
- テレビ周辺:目についたホコリをハンディモップなどで払います。
- 巾木:掃除機を出したついでに、目についた部分だけホコリを取ります。
- 観葉植物:葉にホコリが目立つ場合は、植物に合った方法でやさしくお手入れします。
玄関編|1回30秒〜1分
- 玄関マット:砂やホコリが目立ったときに、掃除しやすい方法で取り除きます。
- たたき:靴をそろえるついでに、目についたゴミだけ拾います。
- 靴箱の上:鍵や小物を戻す流れで、空いた面をさっと拭きます。
玄関は置いてある物が少ないだけでも、すっきりと見えやすい場所です。
まずは「靴をそろえる+ゴミを1つ拾う」くらいから始めてもよいでしょう。
寝室・クローゼット編|1回30秒〜2分
- 就寝前に整える:クッションやパジャマなど、出ている物を定位置へ戻します。
- 脱いだ服を戻す:ハンガーに掛ける、洗濯かごへ入れるなど、その場で行き先を決めます。
- ベッド周り:床に物を置かないようにすると、次に掃除機をかけるときもスムーズです。
掃除というと「拭く・掃く」を思い浮かべがちですが、物を元の場所へ戻すことも、部屋を整える大切な一手間です。
ついで掃除に使いやすい道具|選び方の基本
ついで掃除では、高価な道具をたくさん用意する必要はありません。
すぐ手に取れて、普段の掃除に使いやすい物を選ぶのがポイントです。
| 道具 | 使いやすい場面 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 掃除用クロス | 洗面台・テーブルなど | 素材との相性 |
| ハンディモップ | 棚・テレビ周辺など | 家具や機器の取扱方法 |
| スクイージー | 浴室の水切り | 壁や床を傷つけない使い方 |
| 家庭用洗剤 | 製品表示で指定された場所 | 用途・素材・使用方法 |
家庭用洗剤
家庭用洗剤にはさまざまな種類があります。
「中性だからどこでも使える」と判断せず、パッケージに記載されている用途や使用できない場所を確認して使いましょう。
マイクロファイバークロス
水回りや家具など、さまざまな場所の軽い拭き掃除に使いやすいアイテムです。
ただし、表面加工や素材によっては適さない場合もあるため、家具や製品の取扱方法も確認しておくと安心です。
掃除用シート
すぐ取り出せるため、ついで掃除と相性のよいアイテムです。
アルコールなどを含むタイプは使用できない素材もあるため、「何に使えるシートなのか」を確認してから使います。
スクイージー
浴室の壁や鏡などに残った水滴をまとめて落としたいときに便利です。
使用する場所の素材や形状に合わせて選びましょう。
重曹・クエン酸など
掃除用品として使われることがありますが、すべての素材や設備に使用できるわけではありません。
自己流で組み合わせたりせず、使用する製品や掃除場所の表示を確認しましょう。
同じキッチンや浴室でも、素材や表面加工によって使えるものが異なる場合があります。
ついで掃除を続けるコツ|完璧にやろうとしない
ついで掃除を続けるために大切なのは、毎日完璧にこなすことではありません。
むしろ、
「今日はここだけでOK」
と決めたほうが取り入れやすくなります。
5割できれば十分と考える
「せっかく掃除するなら全部きれいにしよう」と考えると、作業量が増えてしまいます。
ついで掃除では、
目についた1か所だけ
で十分です。
道具を見える場所に置く
クロスやモップがすぐ使える場所にあると、汚れを見つけたその場で掃除しやすくなります。
ただし、生活感が気になる場合は、カゴやケースにまとめておくのもおすすめです。
1曲・1分など区切りを決める
「この曲が終わるまで」「1分だけ」など終わるタイミングを決めると、長時間になりにくくなります。
毎日の行動とセットにする
たとえば、
- 歯磨き → 洗面台を拭く
- 夕食の片付け → キッチンをひと拭き
- 入浴 → 浴室の水切り
- 帰宅 → 靴をそろえる
というように組み合わせます。
やらない日があっても気にしない
忙しい日や予定が詰まっている日は、掃除をしない日があっても問題ありません。
翌日また1か所から始めればOKです。
今日できそうな場所を1つだけ選んでみましょう。
家族でシェアする「ついで掃除」|分担を複雑にしない工夫
家族で取り組む場合は、細かい担当表を作るよりも、わかりやすいルールにするほうが続けやすくなります。
使った場所を少し整えてから離れる
たとえば、
- 洗面台に水が飛んだら拭く
- 食べこぼしがあれば拭く
- 使った物を元へ戻す
- 脱いだ靴をそろえる
といった簡単なルールです。
子どもは短いお手伝いから
年齢に合わせて無理のない範囲で、
- クッションを戻す
- 靴をそろえる
- 自分のおもちゃを箱に戻す
など、わかりやすい作業にすると取り組みやすくなります。
「葉っぱピカピカ係」「クッション戻し係」のように、楽しい名前を付けてもよいでしょう。
できたことを言葉にする
「テーブルがすっきりしたね」「靴がきれいに並んだね」など、変化を家族で共有するのも一つの方法です。
使った人ができる範囲で少し戻すくらいのルールにするとシンプルです。
ついで掃除でよくある失敗と対策
始めてみても「結局続かなかった」ということはあります。
よくある原因と対策をまとめました。
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 道具を取りに行くのが面倒 | 使う場所の近くに置く |
| どこを掃除するか迷う | 行動と掃除場所をセットにする |
| やり始めると止まらない | 1分・1か所で終了する |
| 毎日できず嫌になる | 休む日があってもOKと決める |
| 洗剤選びに迷う | 製品と掃除場所の表示を確認する |
特にありがちなのが、「ついで掃除のはずが本格掃除になってしまう」ことです。
床の汚れを1か所拭いたら、隣も、その隣も……と続けたくなることがあります。
そんなときこそ、
「1か所終わったら終了」
と決めておくことが大切です。
週1・月1の軽い掃除も組み合わせよう
毎日のついで掃除に加えて、少しだけ時間が取れる日に普段触らない場所も確認すると、掃除する場所が偏りにくくなります。
週1回程度で確認したい場所
- 冷蔵庫などの取っ手
- ドア周辺
- スイッチ周辺
- 棚の上
- 巾木
全部まとめて行う必要はありません。
「今週はリビング」「来週は玄関」と場所を分けてもOKです。
月1回程度で確認したい場所
- 排水口の部品
- 洗面台の細かな部分
- 水栓周り
- 換気設備のフィルター
- 家具のすき間
設備を外したり洗ったりする場合は、取扱説明書を確認して行いましょう。
毎日:30秒〜2分のついで掃除
週1:普段触らない場所を1〜2か所
月1:細かな部分や設備周りを確認
回数よりも、「汚れが気になったときに無理なく行う」ことを優先して大丈夫です。
ついで掃除のメリット|実感しやすい3つの変化
1)汚れをためにくくなる
料理後の飛び散りや洗面台の水滴などをその都度拭いておくと、あとでまとめて掃除する場所を減らしやすくなります。
「週末に全部掃除する」のではなく、毎日の小さな掃除へ分散できるのがついで掃除の大きなメリットです。
2)部屋がすっきり見えやすくなる
テーブルの上や床など、目につきやすい場所が整っているだけでも部屋全体の印象は変わります。
大がかりな掃除ができない日は、
- 物を元に戻す
- テーブルを拭く
- クッションを整える
といった作業だけでも十分です。
3)次の掃除に取りかかりやすい
床に物を置かない、使った物を戻す、といった習慣があると、掃除機をかける前の片付けが少なくなります。
掃除の前準備を減らせるのも、日頃から少しずつ整えておくメリットです。
ついで掃除のよくある質問
Q. 本当に時間がない日はどうすればいい?
A. 10〜20秒で終わることを1つだけ選びましょう。
たとえば、
- 蛇口をひと拭き
- クッションを戻す
- 靴をそろえる
- テーブルの上の物を1つ戻す
などです。
毎日何かをしなければならないわけではありません。
余裕のある日にまた始めれば大丈夫です。
Q. 洗剤はどう選べばいい?
A. 掃除したい場所と製品の表示を確認して選びましょう。
洗剤の種類だけで判断せず、
- 使用できる場所
- 使用できない素材
- 使用方法
- 使用上の注意
を確認します。
迷った場合は、掃除する設備・家具側の取扱説明も確認するとよいでしょう。
Q. 掃除してもすぐ汚れてしまいます
A. 汚れやすい場所だけ回数を増やしてみましょう。
キッチンのシンクや洗面台など、毎日使う場所はどうしても汚れやすくなります。
家中を同じ頻度で掃除する必要はありません。
「よく汚れる場所はこまめに、あまり汚れない場所は時々」
と分けると無理がありません。
まとめ|ついで掃除は1日1か所からでOK
ついで掃除は、掃除のためにまとまった時間を作るのではなく、毎日の生活の中に小さな手入れを組み込む方法です。
改めてポイントをまとめます。
・1回30秒〜2分程度で終わらせる
・歯磨きや料理など普段の行動とセットにする
・掃除道具は使う場所の近くに置く
・毎日全部やろうとしない
・洗剤や掃除用品は使用表示を確認する
・家族で行うならルールを簡単にする
「キッチンも洗面所も玄関も全部やろう」と考える必要はありません。
まずは、
「歯磨きが終わったら洗面台をひと拭きする」
くらいから始めてみてはいかがでしょうか。
小さな掃除を生活の流れに組み込めるようになると、汚れや散らかりをため込まず、その都度少しずつ整えやすくなります。
洗面台を拭く、テーブルを整える、靴をそろえる――。
難しいことから始めなくても大丈夫です。
まずは30秒で終わる1か所から。
できそうな場所をひとつ選んで、今日の生活に取り入れてみてください。

