知らない人や勧誘と思われる訪問者が来たとき、「出たくないから、そのままやり過ごそうかな」と思うことはありませんか。
とくに一人暮らしの場合や、突然の訪問に対応するのが苦手な方にとっては、インターホンが鳴るだけでも落ち着かないことがありますよね。
とはいえ、知らない訪問者が来たからといって、無理に玄関のドアを開ける必要はありません。
大切なのは、「居留守は絶対にダメ」と考えることではなく、相手を確認したうえで、自分が安心できる方法で対応することです。
この記事では、「居留守は絶対やめたほうがいい」と言われる理由を整理しながら、宅配・勧誘・点検など、知らない訪問者が来たときの無理のない対応方法をわかりやすく紹介します。
居留守は絶対やめたほうがいい?まず知っておきたいこと

居留守とは?つい使いたくなるのは珍しいことではない
居留守とは、本当は家にいるのに、不在であるように振る舞うことです。
突然インターホンが鳴ったとき、次のような理由から応答しないこともあるでしょう。
- 勧誘や営業には対応したくない
- 知らない人と直接話すのが不安
- 宅配便を頼んだ覚えがない
- 手が離せず、すぐに対応できない
- 体調や都合によって人と話したくない
このように、インターホンに出ない理由は人それぞれです。
知らない訪問者が来たときに、必ず玄関まで出て対応しなければならないわけではありません。
まずはモニターやインターホンなどを使って、相手や用件を確認することを考えましょう。
「居留守=危険」と一律に考える必要はない
「居留守は絶対やめたほうがいい」「返事をしないと危ない」といった話を見聞きすることがあります。
しかし、訪問者の種類や住まいの環境、そのときの状況はさまざまです。
そのため、
「誰が来ても必ず返事をするべき」
とも、
「知らない人ならすべて無視すればよい」
とも一概にはいえません。
大切なのは、訪問者が誰なのかをできる範囲で確認し、必要な相手には安全な方法で対応することです。
玄関のドアを開けなくても対応できる
「対応する」と聞くと、玄関まで行って直接話さなければならないように感じるかもしれません。
しかし、現在はモニター付きインターホンが設置されている住宅も多く、ドアを開けずに用件を確認できます。
たとえば、
「どちらさまですか?」
「どういったご用件でしょうか?」
と短く確認するだけでも構いません。
必要のない訪問であれば、
「今回は結構です」
「必要ありません」
と簡潔に伝えて、やり取りを終えることもできます。
居留守よりも「まず確認」が使いやすい理由
宅配や管理会社など必要な訪問を見分けやすい
突然の訪問でも、すべてが勧誘とは限りません。
たとえば、
- 宅配便
- 管理会社や大家からの連絡
- 事前に案内されていた設備点検
- 家族や知人
- 近隣からの連絡
などの場合もあります。
インターホンのモニターや音声で確認すれば、必要な訪問なのか判断しやすくなります。
反対に、用件がよく分からない場合は、すぐに玄関を開ける必要はありません。
① まずモニターやインターホンで確認する
② 相手の名前や用件を聞く
③ 必要な訪問か判断する
④ 分からない場合はその場でドアを開けない
点検や工事を名乗る訪問は、その場で判断しなくてもよい
「点検です」「工事の説明です」などと言われると、「対応しないといけないのかな」と焦ってしまうことがあります。
しかし、心当たりがない場合は、その場ですぐに玄関を開ける必要はありません。
たとえば、
「事前のお知らせを確認します」
「管理会社に確認してから対応します」
と伝える方法があります。
事前に案内があったかを確認したり、自分で管理会社などの連絡先を調べて確認したりすると、落ち着いて判断しやすくなります。
「今すぐ対応しなくてはいけない」と考えなくても大丈夫
インターホンが鳴ると、つい反射的に玄関へ向かってしまう人もいるかもしれません。
しかし、突然の訪問に対してその場ですぐ判断する必要はありません。
とくに、
- 相手が誰なのか分からない
- 用件がはっきりしない
- 訪問の予定を聞いていない
- 対応することに不安を感じる
といった場合は、まず確認することを優先しましょう。
居留守・インターホン対応・玄関対応の違いを比較
訪問者への対応方法にはいくつかあります。
状況に合わせて使い分けると、無理なく対応しやすくなります。
| 対応方法 | 特徴 | 向いている場面 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| 応答しない | その場で会話をしなくて済む | 手が離せない、対応できないときなど | 必要な訪問の場合は後で確認が必要になることも |
| インターホン越しに確認 | ドアを開けずに相手や用件を確認できる | 知らない訪問者、宅配、勧誘など | 必要以上に個人情報を伝えない |
| 玄関で対応 | 荷物の受け取りなどができる | 相手や用件が確認できている場合 | 相手が分からない状態で急いで開けない |
「居留守にする」か「玄関を開ける」かの2択ではありません。
ドアを開けず、インターホンだけで確認するという中間の方法があります。
宅配・勧誘・点検など相手別の対応方法
宅配便の場合
注文した荷物が届く予定なら、モニターなどで配送業者だと確認してから受け取るとスムーズです。
対面で受け取るのが難しい場合は、利用できるサービスであれば宅配ボックスや置き配を選ぶ方法もあります。
インターホン越しに伝えるなら、
「玄関前への置き配でお願いします」
など、必要な内容だけを簡潔に伝えるとよいでしょう。
また、荷物を注文した覚えがなく、不安を感じる場合は、その場ですぐにドアを開けずに確認してから対応しましょう。
勧誘や営業の場合
勧誘や営業は、長く話を聞かなければならないものではありません。
必要がなければ、
「必要ありません」
「今回は結構です」
と短く伝えて構いません。
理由を細かく説明したり、自分の生活状況を伝えたりする必要もありません。
「家族に相談します」「今忙しいので」など詳しい事情を説明すると、会話が続くことがあります。
必要がなければ、短く断って終了するほうが分かりやすいでしょう。
設備点検・工事業者の場合
設備点検や工事を名乗る訪問では、事前の案内があったかを確認してみましょう。
心当たりがなければ、
「管理会社に確認します」
「書面の案内を確認してから対応します」
などと伝え、その場で判断しない方法があります。
マンションや賃貸住宅の場合は、掲示板やメール、管理会社からのお知らせなども確認しておくと安心です。
近所の人の場合
近隣の人からの訪問も、必ずその場で玄関を開けなければならないわけではありません。
インターホン越しに、
「どうされましたか?」
と用件を確認してから対応できます。
水漏れや落とし物など急ぎの連絡の場合もあるため、まず内容を確認すると判断しやすくなります。
相手や用件が分からない場合
名前を名乗らない、用件がよく分からないなど、不安を感じる場合は、無理にやり取りを続けなくても構いません。
ドアを開けずに対応を終え、必要に応じて家族や管理会社などに確認しましょう。
身の危険を感じるような状況では、一人で対応を続けず、状況に応じて警察などへ相談してください。
居留守がバレたらどうなる?必要以上に気にしなくてOK
生活音で在宅が分かることはある
マンションやアパートでは、玄関付近まで室内の音が伝わる場合があります。
たとえば、
- テレビの音
- 話し声
- 足音
- 子どもの声
- ペットの鳴き声
などから、家に人がいることが伝わることもあります。
とはいえ、在宅しているのに必ず訪問者へ対応しなければならないわけではありません。
手が離せなかったり、対応したくない事情があったりすることもあります。
「感じが悪いと思われるかも」と心配しすぎなくてよい
「家にいることが分かったら、無視したと思われるのでは?」と気になる方もいるでしょう。
しかし、インターホンに出られない理由は外からは分かりません。
家事や仕事中だったり、電話中だったり、子どもの対応をしていたりと、すぐに応答できないことはいくらでもあります。
そのため、
「居留守がバレたら人間関係が悪くなる」と必要以上に心配する必要はありません。
必要な相手だった場合に、あとから確認できれば十分なケースもあります。
宅配なら再配達や受け取り方法を工夫する
宅配便に出られなかった場合は、再配達を依頼する方法があります。
ただ、再配達の手間を減らしたい場合は、
- 宅配ボックス
- 置き配
- コンビニ受け取り
- 営業所やロッカーでの受け取り
- 配達日時の変更
など、利用できる受け取り方法を選んでおくと便利です。
「インターホンに必ず出なければ」と考えるよりも、自分が受け取りやすい方法をあらかじめ選んでおくほうが負担を減らしやすいでしょう。
知らない訪問者に出たくないときの便利な対応テンプレ
「インターホンには出たいけれど、何と言えばいいのか分からない」という場合は、あらかじめ短い言葉を決めておくと便利です。
| 場面 | 使いやすい一言 |
|---|---|
| 相手を確認したい | 「どちらさまですか?」 |
| 用件を確認したい | 「どういったご用件でしょうか?」 |
| 勧誘を断りたい | 「必要ありません」 |
| 今は対応できない | 「今は対応できません」 |
| 点検などを確認したい | 「管理会社に確認します」 |
| 書面で確認したい | 「案内があればポストにお願いします」 |
断るときは理由を説明しすぎなくてよい
勧誘などを断る際、
「今ちょっと忙しくて……」
「家族がいないので……」
と詳しく説明したくなることがあります。
しかし、必要のない訪問なら、
「必要ありません」
という短い返答だけでも十分です。
長く会話を続けないことで、自分自身の負担も減らしやすくなります。
自分の情報をわざわざ伝えない
訪問者に対応するときも、
- 一人暮らしかどうか
- 家族がいつ帰宅するか
- 普段家にいる時間
- 外出予定
など、自分から詳しい生活情報を話す必要はありません。
質問された場合でも、用件と関係のない内容であれば無理に答えなくて大丈夫です。
訪問者への対応は、「相手の用件を確認すること」と「自分の情報を詳しく話すこと」は別です。
必要な確認だけをして、会話を短く終える方法もあります。
訪問対応をラクにするために普段からできる工夫
モニター付きインターホンを活用する
モニター付きインターホンがある場合は、まず画面を確認する習慣をつけておくと便利です。
直接玄関へ向かわなくても、
「宅配便なのか」
「知っている人なのか」
「心当たりのない訪問なのか」
を確認しやすくなります。
録画機能がある機種なら、出られなかった訪問者をあとから確認できる場合もあります。
宅配ボックスや置き配を使う
ネット通販をよく利用する場合は、宅配ボックスや置き配を活用すると、訪問のたびに玄関で対応する回数を減らせます。
とくに、
- 在宅ワーク中
- 小さな子どもがいる
- 料理や入浴中に出られないことが多い
- 対面での受け取りを減らしたい
といった家庭では便利です。
自分の生活に合った受け取り方法を選んでおくと、「今出るべき?」と迷う場面も減らしやすくなります。
管理会社からのお知らせを確認しておく
マンションや賃貸住宅では、
- 消防設備の点検
- 排水管などの点検
- 共用設備の工事
- 室内設備の確認
などで訪問予定がある場合があります。
掲示板やメール、ポストに入った案内を確認しておけば、予定している訪問かどうか判断しやすくなります。
「どう対応するか」をあらかじめ決めておく
突然インターホンが鳴ると焦ってしまう方は、自分なりのルールを決めておくのもおすすめです。
たとえば、
- まずモニターを見る
- 知らない人にはすぐドアを開けない
- 用件はインターホンで確認する
- 必要のない勧誘は短く断る
- 点検は事前案内を確認する
- 宅配はできるだけ置き配や宅配ボックスを利用する
このように決めておけば、その都度迷いにくくなります。
まとめ:居留守を「絶対ダメ」と考えず、無理のない方法で対応しよう
「居留守は絶対やめたほうがいい」と言われることがありますが、知らない訪問者が来たときに必ず玄関のドアを開ける必要はありません。
大切なのは、
- まず相手や用件を確認する
- 知らない相手にはすぐドアを開けない
- 必要のない勧誘は短く断る
- 点検などは事前案内を確認する
- 宅配ボックスや置き配も活用する
といった、無理のない対応を選ぶことです。
「出る・出ない」の二択ではなく、インターホン越しに確認するという方法もあります。
突然の訪問が苦手な方ほど、あらかじめ自分なりの対応ルールを決めておくと、慌てずに対応しやすくなるでしょう。
まずは「インターホンが鳴ったら、玄関を開ける前にモニターで確認する」と決めてみてはいかがでしょうか。
宅配をよく利用する方は、置き配や宅配ボックスなど、自分が受け取りやすい方法もあわせて確認しておくと、突然の訪問への負担を減らしやすくなります。

