「材」という漢字を書いていて、「右側は突き出るの?」「教科書とパソコンで形が違うように見える」と気になったことはありませんか?
特に、お子さんの漢字ノートや宿題を見ていると、「自分が覚えていた『材』と少し違うかも」と迷うこともありますよね。
「材」で気になりやすいのは、右側の「才」の部分です。よく「突き出る・突き出ない」と表現されますが、より正確には、最後の斜めの画が縦画と交わるように書かれているか、交わらないように書かれているかという違いがあります。
この記事では、「材」はどのように書けばよいのか、公的な資料ではどのように示されているのか、字体と字形の違い、フォントによる見え方、学校の漢字テストではどう考えればよいのかまで、順番にわかりやすく解説します。
この記事の結論
「材」の右側の「才」は、最後の斜めの画が縦画と交わる形・交わらない形のどちらも見られます。文化庁の資料では、このような違いは字体を判別する上では問題にならないものとして示されています。ただし、学校で学習するときは、まず教科書や授業で習った字形に合わせると迷いにくいでしょう。
「材」の漢字は右が突き出る?突き出ない?まず結論

最初に結論からいうと、「材」の右側にある「才」は、最後の斜めの画が縦画と交わるように書く形と、交わらないように書く形があります。
一般には、この違いを見て「右が突き出ている」「突き出ていない」と表現されることがあります。
文化庁の「常用漢字表の字体・字形に関する指針」では、「才」「材」「財」「閉」などについて、点画が交わるように書くことも、交わらないように書くこともあるものとして例示されています。
ここがポイント
「交わる形だけが正しい」「交わらない形は誤字」と単純に考える必要はありません。
「材」は細かな形が違って見えることがある
同じ「材」でも、教科書、漢字ドリル、本、パソコン、スマートフォンなどを見比べると、細かな形が違って見えることがあります。
特に違いに気づきやすいのが、右側の「才」の最後に書く斜めの画です。
斜めの画が縦画と交わっているように見えるものもあれば、交わらずに書かれているものもあります。
どちらか一方だけを見慣れていると、もう一方を見たときに「この字は間違っているのでは?」と思ってしまいやすいところです。
突き出し方だけで別の漢字になるわけではない
漢字は、一本一本の線の長さや位置が少し違っただけで、すぐに別の文字になるわけではありません。
手書きでは、書く人によって線の長さや角度、点画の交わり方などに自然な違いが生まれます。
公的な指針でも、漢字にはさまざまな書き表し方があり、示されている範囲の細かな違いは字体を判別する上で問題にならないとされています。
「材」についても、最後の斜めの画と縦画が交わるかどうかという違いだけで、別の漢字になるわけではありません。
迷ったときは教科書などで習った形に合わせると安心
一方で、普段の手書きと、学校で漢字を学習している場面は少し分けて考えるとわかりやすくなります。
学校では、子どもが基本となる字形を身につけやすいよう、教科書や教材に示された形をもとに漢字を学習します。
そのため、宿題や漢字練習、テストなどで「どちらを書けばいい?」と迷った場合は、学校の教科書や漢字ドリルに載っている形に合わせるのがわかりやすいでしょう。
学校の漢字ならここを確認
パソコンで表示された「材」よりも、まずは実際に学校で使っている教科書・漢字ドリル・先生のお手本を確認してみてください。
「材」の右側の斜めの画が突き出る形と突き出ない形があるのはなぜ?

「同じ『材』なのに、なぜ形が違うの?」と疑問に思いますよね。
漢字は、手で書く場合と印刷される場合で細かな形が異なることがあります。また、同じ印刷文字でも、使われている書体によって見た目が少しずつ変わります。
印刷された漢字と手書きの漢字では形が違うことがある
本やパソコンで使われる印刷文字と、鉛筆やペンで書く手書き文字では、細部までまったく同じ形になるとは限りません。
「常用漢字表の字体・字形に関する指針」でも、印刷文字と手書き文字の関係について、具体的な例を挙げながら説明されています。
つまり、パソコンで表示された文字の形を、一画一画そのまま手書きで再現しなければならないわけではありません。
文字は細かな線の長さや位置まで常に同じではない
実際に同じ漢字を何度か手書きしてみると、毎回まったく同じ形にはなりません。
線の長さや角度、点画が接したり交わったりする位置には、自然な違いが生まれます。
大切なのは、一部分だけを細かく見るのではなく、その漢字を成り立たせている基本的な骨組みから外れていないかを見ることです。
「材」の右側にある「才」の見え方にも違いが出る
「材」は、左側の「木」と右側の「才」からできています。
「才」の部分については、次のような漢字が、点画の交わり方に違いが見られる例として挙げられています。
- 才
- 材
- 財
- 閉
これらでは、点画が交わるように書く形と、交わらないように書く形があります。
「突き出る」を正確に見ると?
この記事でいう「突き出る・突き出ない」は、主に「才」の最後の斜めの画が縦画と交わるかどうかという違いを指しています。「上の線が何ミリ出る」といった意味ではありません。
文化庁の資料では「材」の書き方をどう示している?

漢字の細かな形について迷ったときに参考になるのが、文化庁が公開している「常用漢字表の字体・字形に関する指針」です。
この資料では、印刷文字と手書き文字の関係や、字体・字形をどのように考えるのかが、具体例とともに説明されています。
文化庁の「常用漢字表の字体・字形に関する指針」とは
「常用漢字表の字体・字形に関する指針」は、常用漢字の字体と字形について整理した公的な資料です。
「材」も字形比較表に掲載されており、配当学年は小学4年と示されています。
また、「材」は、点画が交わる・交わらないといった違いや、はねる・とめるといった違いに関係する漢字の例にも含まれています。
詳しく確認したい場合
文化庁の「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」や、代表音訓索引・字形比較表を見ると、「材」の印刷文字や手書き文字の例を確認できます。
「字体」と「字形」は同じ意味ではない
「字体」と「字形」は似た言葉ですが、意味は同じではありません。
簡単に整理すると、次のようになります。
| 言葉 | かんたんにいうと | 「材」で考えると |
|---|---|---|
| 字体 | その文字をその文字として成り立たせる骨組み | 「材」を「材」と判断する基本となる形 |
| 字形 | 実際に書いたり印刷したりして表れた一つ一つの形 | 手書きやフォントによって少しずつ違って見える「材」 |
「字体」は漢字を区別する骨組みに関わるもの
「字体」は、文字を文字として成り立たせている基本的な骨組みに関わるものです。
同じ文字を何人もの人が書けば、実際の見た目は一つ一つ少しずつ違います。それでも、共通する基本的な特徴が保たれていれば、同じ文字として判断できます。
「字形」は実際に書いたり表示したりした形
一方の「字形」は、実際に書かれたり、印刷されたり、画面に表示されたりした一つ一つの文字の形です。
例えば、同じ「材」であっても、手書きしたものと明朝体で表示したものでは見え方が違うことがあります。
同じ字体でも、実際に表れる字形には違いがあると考えるとわかりやすいでしょう。
「材」の細かな違いを見るときに大切なポイント
「材」の右側だけを拡大して、「ここが少し違うから誤字」と判断するのは適切ではありません。
「才・材・財・閉」などでは、点画が交わるように書く形と交わらないように書く形があり、この違いは字体を判別する上では問題にならないものとして示されています。
また、「才」「材」「財」などでは、画の終わりをはねる形・とめる形についても、字体の判別上問題にならない例として扱われています。
「材」は一部分の細かな違いだけで判断するのではなく、文字全体を見ることが大切です。
「材」が突き出るかどうかはフォントによっても変わる?

パソコンやスマートフォンで「材」と入力して、「教科書で見た形と違う」と感じることがあります。
これは、画面や印刷物で使用されているフォント(書体)の違いが影響していることがあります。
同じ「材」でも、書体によって線の太さや形、点画の見え方などに違いが出ることがあります。
明朝体で表示した「材」
明朝体は、本や新聞、文書などで広く使われている書体です。
一般に、横画と縦画で太さに差があり、線の始まりや終わりにも特徴があります。
そのため、普段手書きしている「材」と比べると、細かな部分が違って見えることがあります。
ゴシック体で表示した「材」
ゴシック体は、線の太さが比較的一定で、見出しや案内表示などでもよく使われます。
明朝体とは線の見え方が違うため、「材」の印象も変わる場合があります。
ただし、「ゴシック体なら必ずこの形」と一つに決まっているわけではありません。同じ種類の書体でも、個々のフォントによって細部は異なります。
教科書体で表示した「材」
教科書体は、教科書などで文字を示す際に使われることがある書体です。
学校で漢字を学習するときの字形を確認したい場合は、一般的なパソコンのフォントだけを見るのではなく、実際に学校で使用している教科書や教材を確認するとわかりやすいでしょう。
3つのフォントを並べて違いを比較
| 書体 | 主な見え方の特徴 | 確認するときのポイント |
|---|---|---|
| 明朝体 | 線の太さに差があり、線の始まりや終わりにも特徴がある | 手書き文字とは細部が違って見えることがある |
| ゴシック体 | 線の太さが比較的一定 | フォントごとに細部のデザインは異なる |
| 教科書体 | 学校の教科書などで使われることがある | 学習時は実際の教科書や教材を確認するとわかりやすい |
覚えておきたいこと
パソコンとスマートフォンで「材」の形が少し違って見えても、見た目が違うだけで、どちらかがすぐに誤字ということにはなりません。
「材」を手書きするときは突き出す?書き方のポイント

では、自分で「材」を手書きするときは、どのように書けばよいのでしょうか。
細かな字形の違いがあるとはいっても、「どんな形に書いてもよい」という意味ではありません。
「材」だと読み取れるよう、基本となる文字の形と全体のバランスを意識して書くことが大切です。
「材」を手書きするときに意識したい基本の形
「材」は、左側の「木」と右側の「才」に分けて見ると形をつかみやすくなります。
左右が離れすぎたり、どちらかだけが極端に大きくなったりしないよう、全体のバランスを見ながら書きましょう。
子どもが新しく漢字を覚えている途中であれば、まずは学校のお手本をよく見て、同じように書いて練習すると迷いにくくなります。
右側の「才」はどこまで突き出して書けばいい?
「何ミリ突き出せば正しい」という数値の決まりを気にする必要はありません。
より正確には、「材」の右側にある「才」では、最後の斜めの画が縦画と交わる書き方と、交わらない書き方があります。
その両方が、字体を判別する上で問題にならない例として示されています。
そのため、普段の手書きでは「必ずここまで右に出さなければならない」と細部だけを気にするより、文字全体が自然に整っているかを見るとよいでしょう。
細かな線の長さだけを気にしすぎなくてもよい
漢字を見ていると、「この線は少し短い?」「ここは完全に交わっていないとダメ?」と細かい部分が気になることがあります。
もちろん、漢字を習い始めた段階では、お手本をよく見て基本的な形を身につけることが大切です。
一方、一般の手書き文字では、印刷文字と一画一画まったく同じ形にする必要があるわけではありません。
普段書くときの考え方
「少し出ているかどうか」だけに注目するより、文字全体が整っていて、「材」として読み取れるかを意識してみましょう。
学校の漢字テストでは「材」を突き出して書いた方がいい?

ここまで読むと、「どちらの形もあるなら、漢字テストでも好きな方を書けばいいの?」と疑問に思うかもしれません。
学校での漢字学習については、普段の手書きとは少し分けて考えるとわかりやすくなります。
学校では教科書や授業で習った字形を基本にする
学校では、子どもが漢字の基本的な形を身につけられるよう、教科書などに示された字形をもとに学習します。
「材」は小学4年で学ぶ漢字です。
新しく習った「材」を練習するときは、別の字形もあるからと自己流で書くのではなく、まず学校で提示されたお手本に沿って覚えるのがわかりやすいでしょう。
字形の違いと漢字テストの採点は分けて考える
ここは特に誤解しやすいところです。
公的な指針で字体の判別上問題にならない字形だからといって、「学校のどんなテストでも必ず○になる」とまでは言えません。
学校で児童生徒が書いた文字を評価する際には、指導の場面や学習の状況などを踏まえ、柔軟に扱う考え方が示されています。
一方で、漢字を学び始めた段階など、授業で示した字形を身につけているかを確認する場面もあります。
漢字テストで大切なポイント
「字体として認められる形」と「学校でそのとき学習している字形」は、必ずしも同じ話ではありません。
テストでは、授業でどのような形を習っているかも含めて考える必要があります。
迷った場合は学校で習った書き方にそろえる
子どもの宿題や漢字テストで迷った場合は、まず学校で習った書き方にそろえるのがわかりやすいでしょう。
教科書や漢字ドリル、先生のお手本を見れば、「この授業ではどの形を基本としているのか」を確認できます。
採点された文字について「どうして×だったのだろう?」と疑問がある場合は、一般的な情報だけで判断せず、その問題で何を確認していたのかを先生に尋ねてみるとよいでしょう。
迷ったらこの順番で確認
① 教科書を見る
② 漢字ドリルや先生のお手本を見る
③ 採点について疑問があれば先生に確認する
「才」や「財」の漢字も突き出して書いていい?

「材」の形について調べると、「では『才』そのものは?」「『財』も同じなの?」と気になりますよね。
「才」「材」「財」は、いずれも関連する例として公的な資料に挙げられています。
「才」の書き方と突き出し方
「才」は小学2年で学ぶ漢字です。
「才」についても、点画が交わる形と、交わらない形の両方が例示されています。
また、画の終わりについて、はねて書く形と、とめて書く形があることも示されています。
つまり、「才」は細部まで一つの形しか存在しない漢字というわけではありません。
「財」の「才」の部分も考え方は同じ?
「財」は、左側の「貝」と右側の「才」でできている漢字で、小学5年で学習します。
「財」も「材」と同じく、「才」の部分について点画が交わる・交わらない例に含まれています。
そのため、「財」の右側についても、最後の斜めの画と縦画が交わるかどうかという違いだけで、一方を別の漢字と考える必要はありません。
「材」と「財」の形を並べて比較してみよう
| 漢字 | 構成 | 小学校での配当学年 | 今回注目する部分 |
|---|---|---|---|
| 才 | 才 | 2年 | 最後の斜めの画と縦画 |
| 材 | 木+才 | 4年 | 右側の「才」 |
| 財 | 貝+才 | 5年 | 右側の「才」 |
3文字を並べると、「材」と「財」に共通して「才」が使われていることがよくわかります。
「材」だけを見るよりも、「才」「材」「財」を一緒に比べると、どの部分の違いについて説明されているのか理解しやすくなります。
「材」の漢字についてよくある疑問

ここでは、「材」の形について気になりやすい疑問をまとめます。
パソコンと教科書で「材」の形が違うのはなぜ?
パソコンと教科書では、使用している書体が異なることがあるため、同じ「材」でも細部が違って見える場合があります。
例えば、一般的な印刷物で使われる明朝体などと、教科書で使われる書体では、見た目の印象が違うことがあります。
学校の漢字を確認する目的なら、パソコン画面より実際の教科書や教材をお手本にするのがわかりやすいでしょう。
スマホで表示される「材」は間違っている?
スマートフォンに表示された「材」が、自分の覚えている形と少し違って見えても、それだけで間違った漢字とは言えません。
スマートフォンでは、端末やOS、アプリなどによって表示に使われるフォントが異なることがあります。
そのため、同じ「材」でも細部の見え方が違う場合があります。
パソコンによって「材」の形が違って見えることはある?
あります。
パソコンに入っているフォントや、ウェブサイト・文書で指定されているフォントによって、同じ文字でも細かなデザインは変わります。
別のパソコンで見た「材」が少し違って見えても、それだけで不自然なことではありません。
印刷した「材」と手書きの「材」が違っても大丈夫?
印刷文字と手書き文字には、それぞれの表し方があります。
印刷文字と手書き文字では、同じ漢字であっても細かな形が異なる場合があります。
そのため、印刷された「材」と手書きした「材」の細かな形が一致していないからといって、すぐに誤字になるわけではありません。
ただし、学校で学習している場合は、その時点で教わっている字形をお手本にすると迷いにくいでしょう。
「材」の正しい形を確認したいときは何を見ればいい?
目的によって、確認する資料を使い分けるとわかりやすくなります。
| 確認したいこと | 見るもの |
|---|---|
| 学校の宿題・テストでどう書くか | 学校の教科書・漢字ドリル・先生のお手本 |
| 一般的な字体・字形の考え方 | 文化庁「常用漢字表の字体・字形に関する指針」 |
| 読み方や意味も確認したい | 国語辞典・漢和辞典など |
「結局どっち?」と迷った方へ
普段の手書きなら、細かな交わり方だけで一方を誤りと考える必要はありません。
一方、学校の宿題やテストなら、まず学校で習った形を確認してみてください。
まとめ

「材」の漢字は、右側の「才」の部分について、「突き出ている・突き出ていない」ように見える形があります。
より正確にいうと、違いが表れやすいのは、「才」の最後の斜めの画が縦画と交わるか、交わらないかという部分です。
公的な資料では、「才・材・財・閉」などについて、点画が交わるように書く形と、交わらないように書く形が示されており、この違いは字体の判別上問題にならないとされています。
また、「材」はフォントや手書きによっても細部が違って見えることがあります。
最後にもう一度まとめると
- 「材」は、最後の斜めの画が縦画と交わる形・交わらない形がある
- その違いだけで一方を誤字とは判断できない
- 字体と字形は同じ意味ではない
- フォントによっても「材」の見え方は変わることがある
- 学校の学習では教科書や授業で習った字形を基本にする
- 漢字テストでは「どちらでも必ず○」とは言い切れない
普段「材」を書くときは、細かな線の位置だけを気にしすぎず、文字全体が整っているかを意識するとよいでしょう。
一方、お子さんの宿題や漢字テストで迷った場合は、まず学校の教科書や漢字ドリルのお手本を確認するのがおすすめです。
「自分が覚えていた『材』と違う」と感じても、すぐに間違いだと決めつけず、字体と字形の違いとして考えると理解しやすくなります。
参考資料
- 文化庁「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」
- 文化庁「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)の代表音訓索引・字形比較表」
- 文部科学省「学校教育における漢字指導の在り方について」
